mamasan3’s diary

小学校1年生の女の子のママが、旅行やおでかけ・読んだ本の紹介・娘の習い事などについて書いています。

【読書】橋井健司さんの「世界基準の幼稚園 6歳までにリーダーシップは磨かれる」を読みました

橋井健司さんの「世界基準の幼稚園 6歳までにリーダーシップは磨かれる」を読みました。

 

未就学児を持つ親にとって、かなり気になるタイトルですよね!?さらに、著者紹介ページに記載の「世田谷で一番高い料金でありながら、入園は常に空きがないほど高評を得ている」というフレーズに惹かれて、購入しました!!

 

 

著者、幼児園First Classroom世田谷について

著者の橋井健司さんは、幼児園First Classroom世田谷の園長でいらっしゃいます。

幼児園First Classroom世田谷は、少人数制、異年齢教育、外遊び、食育などに重きを置いた幼児園です。

First Classroomで採用されている子供たちの個性を引き出すための18の理論は、「すべての土台は「愛着」(p.22より)」「おしゃべりをやめさせない(p.44より)」など、家庭でも取り入れたいと思わせる理論(理論というよりtips?)で、人気の幼児園というのも頷けました。

 

日本人の「弱さ」

幼児園First Classroom世田谷の保育方針に共感する一方で、日本人についてのコメントが厳しく、読んでいて悲しくなる部分もありました。

 

「そんななか、私がいつも悔しい思いをしていたのは、国際的な場における日本人の「弱さ」にふれたときでした。英語を話せる人でも、外国人と対等に付き合えない。国際的な立場になると、日本人はとたんにリーダーシップを取れなくなる。(中略)

 

海外の人たちは、たとえ技術やアイデアが完璧でなくても、常に自信をもってアピールしていました。たいしたことのない意見でも、堂々と語ろうとします。プロジェクトが進むにつれて、不完全だったアイデアは少しずつ軌道修正され、洗練され、ついには最も輝きを放つアイデアとなって激しい競争を勝ち抜いていった場面に何度も立ち会いました。

(p.4より)」

 

私たち日本人は、海外の人たちと対等に付き合えないのでしょうか・・・?

たいしたことのない意見でも積極的に口にした方が良いのでしょうか・・・?

 

私は学生時代に留学していまして、留学中、「授業中のディスカッションで何かを言わなきゃ」というプレッシャーを感じることは確かに多々ありました。そして、英語を第一言語としていない学生が積極的に発言しているとさらに焦りを感じることも。ただ、よく発言する学生が、授業中にリーダーシップをとれていたかというと、それは疑問です。

現地での滞在期間が長くなり、クラスメートとの交流の機会が増えてくると、発言の回数は少なくても、英語が下手でも、よく下調べをしている学生の発言、知識や経験に基づいた意見を適切な時に述べる学生が一目置かれていて、彼ら・彼女らがリーダーシップをとっていると感じるようになりました。

私は留学中、最後まで発言の多い学生にはなれませんでしたが、クラスで唯一の日本人として、日本での経験を述べることでディスカッションに貢献できたと思いますし、クラスメートとも対等に付き合えたように思います。

 

ビジネスの世界とアカデミックな場面とでは考え方が違うのかもしれませんが、日本人であること、日本の教育システムに、ここまで悲観的に思うことはないように思いました。

 

 

娘が保育園で過ごすのもあと1年ということで、小学校にあがるまでにやっておきたいことを改めて考える良い機会になりました。