mamasan3’s diary

小学校1年生の女の子のママが、旅行やおでかけ・読んだ本の紹介・娘の習い事などについて書いています。

【読書】奥田 昭則さんの「母と神童」はバイオリン好きの方、子育て中の方にお勧めの1冊です

先日、奥田 昭則さんの「母と神童」を読みました!

 

「母と神童」

世界的なバイオリニスト五嶋みどりさんと五嶋龍さんの母である五嶋節さんの生涯をつづった本です。五嶋節さんご自身もバイオリニストでいらっしゃいます。五嶋節さんのバイオリンに対する情熱、彼女の波乱万丈な人生、五嶋みどりさん・五嶋龍さんの育て方などが書かれていて、バイオリンが好きな方はもちろん、お子さんがバイオリニストを目指されている方、育児中の方も楽しく読める1冊です。

 

 

神童/一流を育てるためには、母親のサポートが必要

バイオリンの神童を育てるには、本人の才能や「バイオリンが好き!」という気持ち、バイオリンを学べる環境など様々な条件が必要となってきます。そして、それに加えて、母親(家族)の強力なサポートが必要なのかな、と。

 

(前略)そのかわりヴァイオリン以外は節がすべてしてやった。小学校に入って勉強しているとき、時間がもったいないからと食事をみどりの口に入れてやり、身のまわりのことも節がした。みどりが十五歳になるまで節は荷物をいっさい持たせなかった。

 ヴァイオリンに全神経を集中させたのである。

(pp.122-123より)

 

なかなかここまで、できないですよね?

私なら、自分の身の回りのことなど、バイオリン以外のことも、子供に体験させたい!と思ってしまいます。

 

話はそれますが、以前、4人のお子さんを東大に合格させた佐藤亮子さんの本を読みました。その中で、お母さんである佐藤亮子さんが子供たちの翌日の学校の準備をする、試験前にはお母さんが試験までの学習スケジュールを組む、などして、子供たちが勉強に集中できるような環境作りをしている、というエピソードが紹介されていました。

 

私の感覚でいうと、五嶋節さんも佐藤亮子さんも「お母さんが干渉しすぎ」という印象です。でも、一般家庭と同じ感覚だと神童は育たないのかもしれませんね。また、「干渉しすぎ」を実践しても、子供が神童/一流に育たないケースの方が多いわけで、神童/一流を育てるには、親の「子供がその分野で神童/一流になれるかどうか」見極める力が求められているのかもしれません。

 

褒めて育てる

五嶋みどりさんのバイオリンの先生、ディレイ先生は、生徒の演奏後、まずは褒めてから、細かい指導をされていたそうですね。指導者としてごく普通のことかもしれませんが。

 

生徒の自信を奪う態度はつねに避けた。むしろ<成功しているのだ>という自信を持つ手助けをした。(中略)

およそ箸にも棒にもかからないレベルの生徒もひくのだが、ディレイ先生はひとまずほめたうえで、

「音がもう少しきれいだったら、どうかな」とか、

「もうちょっとピアノをきいて伴奏にあわせたら」などと付け加える。

(p.195より)

 

娘が自宅でバイオリンの練習をしていると、「音がずれているのに気づいて!!」「あ~さっきも間違えた箇所なのに!!」と思って、私はそのまま口に出してしまうことが多いんです。ディレイ先生の指導の仕方を思い出して、まずは褒めて子供の才能を伸ばすことを目指したいと思います。本当に難しくて、娘とはバトルになってしまうことが多いんですけどね。